わかりやすい文章を書こう

 

03 - 1999.11.30

 今回は、株とはまったく関係ない『文章』の書き方について能書きをたれます。

 同じ文章を書くのなら、できるだけわかりやすい文章を書きたいものです。わかりにくい文章は困りますよね。例として、以下の文を読んでください。

 

ホームページにCGI設置したいけれども、なかなか難しくて手間をかける方は、掲示板、ゲストブック、カウンターアクセス統計などの設置が今日から簡単です。今すぐフリー登録して見ませんか? ご満足いただけると思います。

 

 これは、アクセスカウンターや掲示板を無料で提供してくれるJ機関のHP説明文です。分かる人には分かります。しかし、インターネットを始めてまもない方には難しい文章です。間違いなく、下手な文章です。私が以下のように書き換えてみました。

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自分のホームページに掲示板、ゲストブック、アクセスカウンターを設置したいけれど、なかなか難しくて大変だというあなた。今すぐフリー登録して見ませんか? 簡単に実現できます。ご満足いただけると思います。

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全然分かりやすいでしょ。

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 何故、このようなことを書いたのかというと、ネットをしていてあまりにも下手、もしくは意味不明な文章に出くわす機会が多いからです。特に掲示板に書かれている文章に多く見うけます。 中年以上は下手な人はいますが、意味不明はあまり見かけません。たぶん、年をとるごとに矯正されていくのでしょう。私もその一人でしたから。実は私自身も、若い頃はとんでもない文章を時々書いていました。数ヶ月後に自分の文章を読んで、「なんだこりぁ」と思ったことがよくありました。

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 なぜ、若い人に日本語を書けない奴が多いのか? それは、間違いなく日本の教育に原因があります。私が中学や高校の頃、『国語』の授業よりも『英語』のほうが多く時間をとっていました。恐らく今もそうなんじゃありませんか? 母国語より外国語の授業のほうが多いなんて、こんな国は日本だけです。しかも大学を出ても英語が喋れない。ほんとに悲劇です。英語の話はまたの機会に譲るとして、日本語を書けない話を続けますと、小学生のときから高校生になるまで、「分かりやすい文章の書き方」を教わってませんよね。文章のどこで読点を打てば良いのかも教わってません。恐らく、国語の先生も確かなことは知らないでしょう。今の女子高生は日本語が乱れているとよく言いますが、やはりそれも突き詰めれば教育の問題だと思います。

 そしてもうひとつ大きなモンダイ。それは、私立理科系大学を目指す若者に日本語を書けないヒントが隠されています。私立理科系の受験科目は、数学と理科(物理、化学、生物)と英語でしょ。国語や社会がない。つまり、数学と理科と英語をバッチリやっとけば私立大学には入れる。国語や社会は適当にやっておけばよい。これが日本語を書けない大きな原因でしょう。特にコンピュータ技術者(私もです)は、理科系が多い。だから、わけのわからないマニュアルが出来上がるのです。

 パソコンを買ったときに付いてくるマニュアルを見て、「さっぱり分からない。私には難しすぎる。」と、自分を卑下(ヒゲ)しないように。プロの私にも分からないことがよくあります。だから読みません。あなたと同じ。早い話が、日本語になってないのです。彼らは、やさしく、分かりやすく書く能力がないのです。英語のマニュアルを直訳しているだけなのでしょう。と、思われても仕方のない文章です。冒頭に紹介したCGI設置の文章も、英語版を直訳しているだけに思われます。

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 では、どうしたら”上手い”とはいかないまでも、”まとも” な文章が書けるようになるのでしょうか。

1.己を知る。

どれほど自分が下手な文章を書いているか。これを認識しないと一生上手くなれません。たとえば、自分を音痴と思っている人は、それほど音痴ではありません。しかし、音痴であることを知らない人はヒドイもんですよね。しかし、そんな人でも「君は音痴だよ」と人から言われたら、生まれて初めて音痴であることに気づき、それ以来気になり、やがては治るものです。

2.書いた文章を何度も読み直す。

これを実行すれば、意味不明な文章はほとんどなくなるでしょう。

3.数ヶ月後に自分が書いた文章を読んでみる。

下手な文章を書いても、書いた直後は分からないものです。数ヶ月後に読み返して見ましょう。「なんだこりぁ」と思ったら、それはヘンな文章ということです。

4.書くことに慣れる。

なんでもそうですが、慣れることは大きな力になります。文章が上手い女性をよく見かけます。子供の頃から日記などをつけて、書くことに慣れているからでしょう。

5.どうすれば分かりやすい文章になるか、研究してみる。

読む人のことを考えて、できるだけ分かりやすい文章になるように工夫してみましょう。

6.本を読む。

たまには小説も読みましょう。小説を読めば知識も増え、自然に文章力がついてくるでしょう。

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彼女に、他の女性とタイタニックを見に行ったことがばれてしまった

間違いではありませんが、以下のようにしたほうが分かりやすくなります。

他の女性とタイタニックを見に行ったことが彼女にばれてしまった

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ソフトバンクを売るかもしれないです。

明らかに間違い。

ソフトバンクを売るかもしれません。

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私の投資状況は冴えないです。

おなじように。

私の投資状況は冴えません。

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最近の相場は私の過去の相場観を覆すものが多かったです。

これも間違い。

最近の相場は、私の過去の相場観を覆すものばかりでした。

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 下手な文章は誤解を招きやすく、読む人を混乱させます。わかりやすい文章は、『よい仕事』をする足がかりとなるでしょう。ですから、わかりやすい文章を書けるか書けないかは、よい仕事ができるかどうかを左右するのです。

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