近未来予測

2004年4月号

3/31 日経平均 11,715円   TOPIX 1179p    1ドル=103.85円

 

3月の出来事 

 11日にスペイン・マドリードの列車爆破テロで200名ほどの死者を出し、それを受けて米ダウが急落。今年最大の下げ168ドル安で1万ドルすれすれの10128ドルとなりました。
 また、22日にはハマスのヤシン師が暗殺され、台湾政局の混迷と重なり、再び米国株が下落し、1万ドルを割れるのではないかと懸念されました。
 しかし、これだけの悪材料が出たにもかかわらず、次の日の日本は小幅安にとどまり、日本株が非常に強いと確認できました。

 特に店頭株、マザーズ、ヘラクレス銘柄に大きく高くなる銘柄が続出しています。 特筆すべきは、分割銘柄。 1対3以上の分割している銘柄については、そのほとんどがストップ高を交えて急騰しています。

 また、東証1部2部についても、内需株(建設、不動産、海運等)がかなり高くなっています。

 一方ドル円は、一時105円から112円まで一挙に下げました。 投機家達はかなりの痛手をこうむったでしょう。 しかしその後、日本の介入が手控えられるのではないかとの観測から再び円高へ。 現在(3/31)は、105円を突破し、103円85銭前後で推移しています。

今後の予想

 通常、大きな相場を築く過程は、まず店頭などの小型株が急騰し、その後、中型、最後には大型株が高くなり、一相場が終了します。
 しかし、現在の日本市場は、小型株から大型株まで高くなっています。また内需もハイテクも上昇しています。

 個人的には、かなり高くなった感があります。 確かに、業績が良くなっている企業が続出していますが、株価はそれをほとんど織り込んでいるのではないでしょうか。 今後さらに業績が伸びるのなら問題ありませんが。

 内需に関していえば、建設、不動産、海運がかなり高くなりました。 出遅れているのは鉄鋼ぐらいのものでしょう。 店頭株で儲けた個人が大型株に移行してくる可能性もありますが、今後さらに高くなるかどうか、僕は自信が持てませんね。

 願わくば、一度下押ししてくれればいいと思っています。 いわゆる押し目買いが出来ますから。 しかし、下押す場面も無くどんどん上がっていくようでは、またしてもあの忌まわしき暴落が目に見えてきます。 

(毎月月初発行)

 

過去の予想記録

 04年1月 03年1〜12月
 
02年7〜12月  02年1〜6月 01年7〜12月  01年1〜6月
 
00年7〜12月  00年1〜6月 99年7〜12月  99年1〜6月

 

Homeへ
by
羽柴孔明