2002年1月2月合併号(2.12)
2/9 日経平均 9,686円 TOPIX 949p 1ドル=135.05円 一月と今までの出来事 大事件と言えば、なんと言っても田中真紀子の更迭。真紀ちゃんのことは後述するとして、翌日から日経平均は1万円を下回りました。もっとも流れからいくと、真紀ちゃんが更迭されなくても遅かれ早かれ1万円を切っていたでしょう。 一月の個別銘柄の動きは、高いところからいくと、アイワ、松下通信工業、メルコ、日産車体、松下寿電気工業、といったところ。 下げたところは、ベンチャーリンク、ファーストリティリング、再び不祥事を起こした雪印食品の親である雪印乳業、ネットワンシステム、東陽テクニカなど。 冬の時代は続く 下げ相場の真っ只中であることに疑いの余地はないでしょう。 このような下げ相場の最中に『買い』を入れるべきではありません。 しっかりと『大底』が確認されるまで辛抱強く待たなければいけません。 右肩下がりの日本経済。 右肩下がりの日本株式市場。 でも大丈夫。 永遠に続くわけはないのだから。 いつかは底をつき、右肩上がりに転換する日がきっときます。 長くてもたったの2,3年ですよ。 分からないときは休む。 人間は辛抱が必要です。 因みに、『男には冬の時代がある』と、高倉健さんが言っています。 田中真紀子さんについて ニュース速報が流れたときは、「そりゃーねーだろ!」と、一般国民と同じ感情を僕も持ちましたが、2,3日経って冷静に考えて見ると、「無理もねぇーな」と思い始めました。 確かに真紀子さんは一生懸命やったと思います。 ただ、一生懸命ならいいのか。大臣に就任してから約9ヶ月、田中真紀子は何をやったのか。 ほとんど成果を上げていません。 あいつは使えないから切る、こいつは悪いやつだから切る。 就任したばかりの人間がこんなやり方では反発を食らって当たり前。 田中真紀子のやり方は、おせいじにも賢かったと言えません。 小泉さんは田中真紀子の更迭の時期をうかがっていたことでしょう。 一方、新たに就任した川口さん。 僕自身この人をあまり知らなかったのですが、期待してよさそうです。 就任直後、NHKのニュース番組に出演されていて、キャスターからこんな質問をされました。 「外務大臣として何を一番やりたいですか」 すると川口さんがきっぱりと、 「外務省改革です。」 頼もしい〜。僕はこの人に期待します。
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2002年4月号(4.7)
4/5 日経平均 11,335円 TOPIX 1087p 1ドル=133.02円 三月の出来事 三月は辻元清美さんが紙面を賑わした程度でそれほどの大事件、大事故はなかったと思いますが。(超多忙で新聞、ニュースをほとんど見なかったのもありますが) 三月の個別銘柄の動きは高いところからいくと、西友、TOWA、共同印刷が5割以上高くなり、その他にも日清樹脂工業、KDDI、モリテックス、キンセキ、千代田化工建設が3割以上上げました。また、ソニーなどのハイテク銘柄もしっかりした動き。 下げたところは、ニッシン(8571)ぐらいで3月に急落した銘柄はほとんどありません。(東証1部に限って言えば) 冬の時代は続く 今の市場が上げ相場なのか、下げ相場の途中にあるのか、大局観をしっかり持たなければなりません。 大局観と言うのはどんな世界にも大切なことで、目先の出来事にとらわれているようではいけません。 先月号も書きましたが、『大底をつけていないから上げ相場ではない』という考えに変わりはありませんが、以下の予想も出来ます。 →日経平均はそれほど動かない。 「業績が良ければ上がっていく」、ごく当たり前のことですね。 因みに、四季報を見て今後の業績予想がイイからという理由だけで株を買うのはいけません。 もしそれで儲けられるのなら皆さん儲けています。 「知ったらおしまい」という株の世界の言葉がありますが、これは以下の理由で言われています。 たとえば、四季報に半年から1年後の業績予想がイイことが書いてある。 内部事情に詳しい人は四季報が売られる前に知っている。 その人たちは株を買う。 つまり、一般人が「この会社、今後の業績よさそうだな」と思っている頃は内部通が株を買った後なのです。 もちろんこれはインサイダーであり、やってはいけないことです。 が、インサイダー取引を事実上取り締まることは出来てませんからね。 事実、思いもよらない株が上がりだして、「なんでこんな株が上がっているんだろう」 なんて思っていると、そのうちその企業の良いニュースが流れます。 また、その逆も真なり。 ◇ 今、株式市場で儲けるためには、深入りしないことが肝心でしょう。 多くても資金の2割から3割程度をつぎ込むだけで、後は時期がくるのをじっくり待ちましょう。 辛抱できないと、ろくでもない銘柄に手を出しますよね。 同じ失敗を繰り返すのはやめましょうよ。
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2002年5月号(5.5)
5/2 日経平均 11,551円 TOPIX 1086p 1ドル=127.15円 四月の出来事 四月は主だったところが決算発表し、明暗が分かれた月でした。業績が良かったところが素直に上げる相場となりました。 好決算銘柄を上げて見ると、ホンダ、ソニー、吉野家、日立マクセル、東芝、西友、そしてなんと言ってもNECソフト。株式分割の発表もあり、ストップ高をまじえて大幅高しました。 四月に上昇した銘柄を見て見ると、アイチコーポレーション、キャビン、ビクター、神鋼電機、ダイエーオーエムシー、JUKI、北陸製薬、ミノルタ、西松屋チェーン、マルエツ、西友など。 一方下げたところは、長谷工が19円、ニッセキハウスが18円と風前の灯。他、ソフトバンクが17%の下げ、共同印刷、ゴールドクレストなど。 大商いだった銘柄は、マツダ、日産、いすゞ、三井住友銀行、野村ホールディングス。 外人が見放した相場 1986年、急激な円高を背景に日本の株は1989年の年末まで大幅高しました。 いわゆるバブルです。 仕掛け人はもちろん外人さん。 通称、ヘッジファンド。 1990年にバブルがはじけ、日本の株は大暴落。 売って売って売りまくったのはやはり外人さんたち。 つまり、バブルといわれた時代、日本の個人投資家、機関投資家は外人に踊らされただけだったのです。 言うまでもなく深い痛手を負いました。 そして、1999年。 今で言うネットバブル。 やっぱり仕掛けたのはヘッジファンドたち。 日本の個人投資家と機関投資家はたった10年前のバブル崩壊と全く同じ轍(テツ)を踏んでしまいました。 そして今、空売りが規制され、外人さんたちは日本の株に興味を失ってしまったのでしょう。 それゆえ、あまり値動きのない相場になっていると思います。 これが本来の株式相場 しかし、これが本来の株式市場かもしれません。値動きが激しい方が面白いことは確かです。 でもそれは”投機”と言われるもので、われわれ個人投資家は近寄らない方が良いのです。 ヘッジファンドたちが見放した相場によって、日本株式市場は本来の姿を取り戻したかもしれません。 将来性のある銘柄をじっくり仕込んで数年後に花が咲くまで、辛抱強い投資姿勢がいっそう必要になるでしょう。 これからは中国株か 書店でも賑わいだした『中国株がお勧め』なる本。 僕も興味を持ち初め近々物色してみたいと思っています。 ただ、中国が魅力的なのは確かですが、世界の投機マネーが中国を襲うこと(つまりバブル)も忘れてはなりますまい。 (毎月月初発行) |
2002年6月号(6.5)
6/5 日経平均 11,663円 TOPIX 1116p 1ドル=125.15円 五月の出来事 日経平均が一時12000円迄いきましたが、その後もみ合い。 個別には、このところ急騰している日本ケミファ。他、金商、NTN、ティアック、チノー、つばさ証券、日本特殊塗料、ゼンショー、フォスター電機など、この五月で40%以上値上がりした銘柄がごろごろ。 一方下げたところは、デンセイラムダ、新光電機工業、日商エレクトロニクス、ベネッセコーポレーション、ニコン、コナミなど。 目先、日本株は買い 恐らく、ここニ、三ヶ月で日経平均は二千円から三千円高くなるでしょう。 さらに勢いづかせてくれるのがワールドカップでしょう。 9日(日)のロシア戦で日本が勝てば(可能性はかなり高くなった)、翌日から日本株式市場は爆発する可能性が高いはずです。 (毎月月初発行) |
過去の予想記録